マスク氏、映画の無断使用で訴えられる|新型自動運転車の発表会で

映画『ブレードランナー2049』の製作会社アルコン・エンターテインメントは21日、イーロン・マスク氏とテスラ、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーを著作権侵害で提訴した

無許可でAI生成画像を使用

訴状によると、テスラは10月10日に行われた新型自動運転車「サイバーキャブ」の発表イベントで、同映画のワンシーンを使用する許可を求めていた。しかし、アルコン側は「マスク氏の過激な政治的・社会的見解」を理由に、これを拒否した。

それでも、テスラ側は映画のシーンをAIで模倣した画像を作成。主人公が荒廃した街を見つめるシーンを11秒間にわたって使用したという。マスク氏は発表中、この画像を示しながら新製品について説明を試みていた。

映画ブランドへの影響を懸念

アルコン側は、この無断使用により同作品のブランド価値が損なわれたと主張している。特に懸念されているのは、現在製作中の関連テレビシリーズへの影響だ。自動車メーカーとのブランド提携を模索していた矢先、マスク氏との関連付けにより、提携交渉に支障が出る可能性があるとしている。

高額な賠償金を要求

訴状では、映画とのブランド提携価値は「最低でも6桁ドル(数千万円)」と主張。それ相応の賠償金を求めているとみられる。ただし、ワーナー・ブラザースも同作品の一部権利を保有しており、賠償額算定に影響を与える可能性がある。

テスラとワーナー・ブラザース側は、現時点でこの訴訟について公式なコメントを発表していない。

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宇野 悠二郎
News writer

仮想通貨市場とAI技術の分析に特化したテックアナリスト。Web3やブロックチェーン技術の社会実装、生成AIの最新動向について、専門的な知見をわかりやすく解説。複数のテックメディアで連載を持つ。...

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