世界的人気キャラクター「ポケットモンスター」の関連事業を展開する株式会社ポケモンはこのほど、ブロックチェーンや非代替性トークン(NFT)に関連する特許を取得していたことが明らかとなった。
特許の内容は「デジタルトレーディングカードゲーム(TCG)において、カードに対する思い入れを残す」ことを目的としている。具体的には、ポケモンのデジタルトレカにブロックチェーンやNFTの技術を活用する方法が記されている。
新アプリ「ポケポケ」での活用に期待
この特許技術は、株式会社ポケモンが2024年10月31日に配信開始予定の新アプリ「Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」で活用される可能性がある。
ポケポケは、世界中で人気のポケモンカード(ポケカ)を手軽にコレクションできる無料のスマホアプリだ。
NFT形式でデジタルトレカを発行する事例が増えている中、ポケポケでもNFT形式のポケモンカードが一部で発行される可能性があると予想される。
NFTポケカがもたらす新たな可能性
特許技術の資料には、NFT形式のポケモンカードに関する様々な可能性が示されている。例えば以下のような用途が予想できる。
- デジタルカードのNFTとしての取引
- NFTの取引・使用管理をスマートコントラクトで実行
- NFT所有者の履歴や対戦使用履歴のブロックチェーンへの記録
- NFTの使用履歴に応じた特典の付与
これらの機能が実現すれば、ゲームの楽しみ方が大きく広がることが期待される。
ただし、ポケモン社はポケポケでのNFT採用を否定する声明を出しているとの未確認情報もある。特許の内容が具体的にどのように活用されるかは、今後の公式発表を待つ必要がある。
世界的に人気のポケモンIPがNFTやブロックチェーン技術を採用する可能性に注目が集まる。トランザクションの速度や手数料などの技術的課題にも注目し、ポケモンがどのようなブロックチェーンを採用するかも興味深い点だ。
デジタルトレーディングカードとNFTの融合は、コレクターの体験を大きく変える可能性を秘めている。ポケモンのような大規模IPの参入が、NFTとゲーム業界の新たな潮流を生み出すかもしれない。
今後のポケモン社の動向に、仮想通貨業界からも熱い視線が注がれている。