AI検索エンジンのPerplexityは13日、無料の検索エンジンツールに広告を導入すると発表した。
これは、ユーザーの質問にAIが答える同社のサービスを、将来的に拡大するための新たな収益源確保を目的としたものだ。
広告はアメリカで開始され、スポンサー付きのフォローアップ質問として表示される。
Perplexityとは?
Perplexityは、AIを搭載した検索エンジンだ。ユーザーの質問に対し、記事や学術誌などの信頼できる情報源から情報を収集し、回答を生成する。
回答には脚注と情報源へのリンクが含まれており、ユーザーは情報源を自分で確認することも可能だ。
これにより、ユーザーは情報の信頼性を自ら判断できる。
透明性の高い広告表示
新たに導入される広告は、例えば「Indeedを使って求職活動を強化するにはどうすればよいですか?」のような、フォローアップ質問の形で表示される。
これらの質問は「スポンサー付き」と明確にマークされ、Indeed、Whole Foods、Universal McCannなどがスポンサーとして参加する。
Perplexityは、広告主によってコンテンツが影響を受けることはないと強調している。回答はPerplexityが生成し、広告主が事前に作成したものではない。
また、SEO対策のような操作的な手法を用いるのではなく、ユーザーがブランドに興味を持つように促す透明性の高い広告表示を目指すとしている。
しかし、すべてのユーザーが広告導入を歓迎しているわけではない。あるXユーザーは、「デジタルウェルビーイングの未来に関わる問題だ」と懸念を表明している。
広告の導入がユーザー体験にどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目される。特に、AIによる情報提供の信頼性と広告のバランスが重要な課題となるだろう。
Perplexityは、ユーザーのフィードバックを重視し、サービスの改善に努める姿勢を示している。