OpenAIは1日、ChatGPTに「SearchGPT」と呼ばれる新たな検索機能を導入した。これにより、GoogleやMicrosoft のBing、Perplexityといった検索エンジンと競争できるようになる。
この機能はリアルタイムのウェブ検索とデータ提供元との連携により、スポーツのスコアや株価、最新ニュース、天気予報などを瞬時に提供する。
ChatGPT PlusとTeamユーザーは、モバイルとウェブでこの機能を利用可能。企業、教育機関、無料ユーザーへの提供は今後順次行われる予定だ。
この発表を受け、Googleの親会社であるAlphabetの株価は約1%下落。OpenAIの挑戦が、検索市場の勢力図を塗り替える可能性を示唆している。
SearchGPTの仕組み
SearchGPTは、OpenAIの大規模言語モデルであるGPT-3.5、GPT-4、GPT-4oを駆使し、Bingを含む複数のサービスを組み合わせて検索を実現している。
OpenAIのCEOであるSam Altmanは、SearchGPTを「ChatGPTのローンチ以来、最も気に入っている機能」と語り、彼自身のChatGPTの使用頻度が2倍になったことを明かした。
search is my favorite feature we have launched in chatgpt since the original the launch!
— Sam Altman (@sama) October 31, 2024
it has probably doubled my usage over the past few weeks. https://t.co/alD11AwUUb
出版社との連携と課題
OpenAIは、SearchGPTが提携する特定のニュース出版社を優遇するものではないと強調。 すべてのウェブサイトと出版社がChatGPT Searchに表示される可能性がある。
現在、Associated Press、Axel Springer、Condé Nast、News Corp、Reutersなど、多くの主要メディアと連携し、タイムリーなニュースコンテンツを提供。 情報源は明確に表示され、ユーザーはサイドバーでソースリンクを確認できる。
しかし、生成AIであるが故の課題も存在する。 7月に行われたデモでは、フェスティバルの日程が誤って表示されるなど、情報の正確性にはまだ改善の余地がある。
OpenAIは、ユーザーからのフィードバックを収集し、精度向上に努めている。