動画配信最大手ネットフリックスが、2024年第2四半期の業績を発表しました。世界の加入者数が16.5%増の2億7,765万人に拡大し、利益は44%増の21億5,000万ドル(約3,225億円)に急伸しました。
これらの数字は、ウォール街アナリストの予想を大きく上回るものです。加入者数の16.5%増加は、前年同期比で17%の収益増加と44%の利益増加をもたらしました。ネットフリックスは、この成長の主な要因として、最近強化したパスワード共有対策の継続的な効果と、人気を博した新作オリジナルコンテンツを挙げています。
ネットフリックスの無料共有抑制策と有料会員への転換戦略の成功を受け、競合のディズニー+もより厳格なパスワード共有ポリシーの導入を計画しています。
ネットフリックスのCFO(最高財務責任者)スペンサー・ノイマン氏は、アナリスト向け説明会で次のように述べました。「事業の健全な自然成長が明らかです。さらに、サービス改善をビジネス価値に変換する能力も向上しており、無料アカウントの有料化でも成果を上げています。また、広告付きプランの魅力的な価格設定と機能も、有料会員の獲得に貢献しています」
ネットフリックス、第3四半期は成長鈍化を予測
ネットフリックスは、パスワード共有対策の効果が一巡することで、第3四半期の成長が鈍化すると予測しています。具体的には、第3四半期の有料会員純増数が前年同期比で減少する見込みです。
また、「継続的な為替変動の影響や、プラン・地域構成の変化」により、第3四半期の世界平均有料会員当たり収益は前年同期比でほぼ横ばいになると予想しています。
ネットフリックスは今後のユーザーベース拡大戦略について、四半期株主レターで次のように述べています。
「私たちの最大の機会は、ネットフリックスもYouTubeも獲得できていないTV視聴時間の80%以上(主に地上波とストリーミング)のシェア獲得です。より魅力的なストーリー、コンテンツ発見の容易さ、ファンダムの拡大を通じて適切に実行し、ライブ配信、ゲーム、広告などの新分野でも地位を確立できれば、さらなる成長の余地は十分にあると確信しています」
この成長戦略の一環として、ネットフリックスは最近ホーム画面をリニューアルし、ユーザーが好みのコンテンツを見つけやすい設計に改善しました。また、ネットフリックスゲームの拡充にも注力しており、定期的に新タイトルを追加しています。
画像クレジット:Ideogramによる生成画像