メタ(旧Facebook)が2024年第2四半期に予想を大幅に上回る135億ドル(約1兆9,900億円)の利益を記録し、注目を集めています。今年4月から6月までの期間をカバーする決算報告の発表を受け、水曜日には同社の株価が約7%上昇しました。同期間の売上高は390億ドル(約5兆7,500億円)で、前年同期比22%増となり、市場予想を上回る好調な結果となりました。
メタの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるマーク・ザッカーバーグは、決算結果について次のようにコメントしました。「私たちは好調な四半期を過ごし、Meta AI(メタAI)は年末までに世界で最も利用されるAIアシスタントになる軌道に乗っています」
ザッカーバーグはさらに、「私たちは最先端のオープンソースAIモデルをリリースし、Ray-Ban Meta AIグラス(レイバン メタAIグラス)も好評を得ており、アプリ全体で良好な成長を遂げています」と付け加えました。
Facebook、Instagram、WhatsAppを傘下に持つメタは、第3四半期の売上高予想を385億ドルから410億ドル(約5兆6,700億円から6兆400億円)の間と設定しています。
ザッカーバーグ、AI成長のためのオープンソースを推進
メタは、特にMicrosoftやGoogleなどの競合他社の対照的な業績を考えると、今回の業績に満足しているようです。Microsoftでは、Azureクラウドコンピューティング事業の成長が鈍化し、前年比15%の増加にもかかわらず、火曜日に株価が約8%下落しました。Googleの親会社Alphabetも同様に振るわない結果を報告しています。
メタは、AI市場でのリーダーシップを確立するため、データセンターを含むAIプロジェクトに膨大なリソースを投入し続ける予定です。ザッカーバーグは最近、オープンソースアプローチを追求する計画について、「ポジティブなAIの未来にとって必要不可欠」とコメントしています。
第2四半期の報告書では、EUなどの市場における継続的な規制上の課題に注意を払う必要性も指摘されています。これらの「逆風」が「当社の事業と財務結果に重大な影響を与える可能性がある」と警告しています。
日本市場においても、メタのAI戦略が今後どのように展開されるか、注目が集まっています。特に、日本特有のプライバシー意識や規制環境に対して、メタがどのように対応していくかが重要なポイントとなるでしょう。
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