HTCは18日、新しいVR/ARヘッドセット「VIVE Focus Vision」を発表した。この最新モデルは、スタンドアロンとPC接続の両方に対応する高性能ヘッドセットで、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)の融合を実現する注目の製品だ。
VIVE Focus Visionは、高解像度ディスプレイやアイトラッキング機能、カラーカメラによるパススルー機能など、最新のテクノロジーを搭載している。これらの機能により、ユーザーはより没入感のある体験を楽しむことができる。
VIVE Focus Visionの主要スペック
新製品の主な特徴は以下の通りだ。
- 解像度:片目あたり2,448×2,448ピクセル(合計4,896×2,448ピクセル)
- 視野角:最大120度
- リフレッシュレート:90Hz(スタンドアロン時)、120Hz(DisplayPort接続時、今後対応予定)
- プロセッサ:Qualcomm Snapdragon XR2
- メモリ:12GB RAM
- バッテリー駆動時間:約2時間(交換可能)
特筆すべきは、アイトラッキング機能の高性能さだ。1秒間に120回のトラッキングが可能で、中心20度の視野内で0.5〜1度の高精度を実現している。
メタバース時代を見据えた多機能性
Introducing VIVE Focus Vision – our new hybrid standalone PCVR headset.
VIVE Focus Vision harnesses the power of XR with high-resolution displays, DisplayPort mode for visually lossless PCVR, MR passthrough, & advanced built-in eye and hand tracking. https://t.co/I6xYJNtG7n pic.twitter.com/eIZSJvolk1
— HTC VIVE (@htcvive) September 18, 2024
VIVE Focus Visionは、単なるVRヘッドセットにとどまらない。ARパススルー機能を搭載し、現実世界とバーチャル世界を融合させる複合現実(MR)体験も可能だ。
この多機能性は、メタバース時代を見据えた設計と言える。仮想空間での活動や投資が注目を集める中、VIVE Focus Visionはメタバースへの入り口として重要な役割を果たす可能性がある。
価格は999ドル(約14万4000円)で、9月18日から予約受付を開始している。VRやARに興味がある人はもちろん、メタバース投資を検討している人にとっても、注目に値する製品と言えるだろう。
HTCの新製品は、VR/AR技術の進化とメタバースの普及を加速させる可能性を秘めている。今後の展開に注目したい。