グーグルは13日、AIアシスタント「Gemini」にグーグルカレンダー機能を統合し、Gmailのサイドパネルから直接カレンダーの予定を作成・確認できる新機能を発表した。
この機能により、ユーザーはアプリを切り替えることなく、Gmail上で予定管理が可能になる。
Geminiでカレンダー操作が可能に
GmailのGeminiサイドパネルを開き、「来週の最初のイベントはいつ?」や「毎週月曜と水曜の午前9時に30分のヨガ教室のイベントを作成して」といったように、自然な言葉で指示するだけでGeminiがカレンダーと連携して情報を表示したり、イベントを作成したりしてくれる。
まだ制限もあるGeminiカレンダー機能
現状では、イベントへのゲストの追加・削除、RSVPの処理、会議室の管理といった機能はGeminiでは対応していない。
また、最適な会議時間の提案、空き時間の検索、タスク作成、不在時の返信設定、フォーカス時間管理、会議室の追加・管理などもできない。
このGmailのGeminiカレンダー統合は、Gemini Business、Enterprise、Education、Education Premiumアドオンを備えたWorkspaceユーザー、もしくはGoogle One AI PremiumプランのWorkspaceユーザーが利用可能だ。
個人のGmailアカウントでは、今のところ利用できない。
グーグルは、これらの機能は今後のアップデートで追加していくとしている。
Geminiとは?
GmailのGeminiサイドパネルは、グーグルのAIアシスタント「Gemini」を利用している。
従来のグーグルアシスタントとは異なり、Geminiは高度な生成AIと大規模言語モデルを活用することで自然言語による指示を理解し、幅広いタスクを実行できる。
Geminiには、Nano、Pro、Ultraの3つのバージョンがあり、それぞれ機能レベルが異なる。Gmailサイドパネル統合は、Gemini Proモデルによって実現されている。
Gemini Proはグーグルのデータセンターでホストされ、高いパフォーマンスを提供する。
Gemini Nanoは軽量バージョンで、Pixel 9シリーズなどの一部のデバイスでローカルに動作し、外出先でもアシスタンスを提供する。
Geminiの機能はGmailだけでなく、Workspace全体に広がっている。ドキュメント編集、メール管理、画像作成、そして今回のカレンダー連携など、様々な機能を提供する。
さらに、ChatGPTのように画像分析や複雑な質問への回答、YouTube、グーグルドライブなどのサービスとの連携もサポートしている。