Googleは11月18日、AIアシスタント「Gemini」のiPhoneアプリを全世界で公開した。これに先立ち10月には、Gemini Liveの日本語対応も発表している。
進化した日本語対応機能
AIとの会話を提供するGemini Liveは、日本語特有の言語特性に焦点を当てた開発を実施した。漢字の正確な読み取りと発音、自然なアクセントやイントネーションを実現し、より人間らしい会話体験を提供する。
音声は10種類から選択可能で、ビジネスシーンから日常会話まで、状況に応じた適切な話し方を選択できる。面接の練習や旅行プランの相談など、幅広い用途での活用が期待される。
マルチプラットフォーム展開
Android版では10月から日本語対応を開始した。インターネット検索やAI画像生成も音声の会話のみで指示することができる。画像生成機能では、最新の「Imagen 3」モデルを採用した。
また、YouTubeやGoogleマップなど、主要なGoogleアプリとの連携機能も搭載している。学習支援機能も充実しており、カスタマイズされた学習プランの作成や、画像を用いたクイズ形式の知識確認にも対応する。
今後の展開と市場への影響
同社は「誰もがAIを使えるべきだ」という理念のもと、Geminiの機能拡充を進めている。無料での提供により、AIアシスタント市場での競争が活発化すると予想される。
個人ユーザーは、より自然な対話を通じて、アイデア出しや学習支援、日常的な相談など、幅広い用途でGeminiを活用できる。スマートフォンでの利用に最適化された直感的なインターフェースにより、AIの利用ハードルが大きく下がることが期待される。
App StoreまたはGoogle Playからのダウンロードで、13歳以上のユーザーが利用可能だ。一部機能にはインターネット接続とGoogleアカウントが必要となる。