米大手ゲーム会社のEpic Gamesは17日、新たなコンテンツマーケットプレイス「Fab」の登録受付サイトを公開した。
Fabは10月中旬にリリース予定で、ゲーム、VFX、アニメーションなど、幅広い業界のデジタルクリエイターにサービスを提供する。
Fabがもたらす新たな可能性
Fabは、Unreal Engine マーケットプレイスやSketchfabなど、既存のプラットフォームを統合した新しいマーケットプレイスだ。このプラットフォームにより、クリエイターはアセットの検索、購入、販売、共有をワンストップで行えるようになる。
注目すべき点は、Fabでの収益分配率だ。クリエイターには売上の88%が還元される。これにより、デジタルクリエイターにとってより持続可能なビジネスモデルの構築が可能となる。
段階的な移行とプロモーション
Fabへの移行は段階的に行われる。17日より、Unreal Engine マーケットプレイスのクリエイターは製品をFabに移行できる。10月上旬には新規パブリッシャーの登録とコンテンツのアップロードが開始される。
Epic Gamesは、Fabの立ち上げを記念して特別なプロモーションを実施する。2024年末までの期間限定で、Fabの標準ライセンス製品の売上に対し、パブリッシャーは100%の収益を受け取れる。
さらに、Adobeとのコラボレーションにより、Fabで製品を出品するか25ドル(約2834円)以上購入したユーザーは、Adobe Substance 3D PainterとModelerの6か月間無料サブスクリプションを獲得できる。
デジタルクリエイターの未来を変える可能性
Fabの登場は、デジタルコンテンツ制作業界に大きな変革をもたらす可能性がある。複数のプラットフォームを統合することで、クリエイターはより効率的に作品を展開できるようになる。
また、高い収益分配率は、フリーランスのクリエイターやインディーデベロッパーにとって大きな魅力となるだろう。これにより、より多様で質の高いデジタルコンテンツが生まれる可能性がある。
現在、10月中旬の公開に向けて、クリエイター登録をウェブサイトから行うことができる。