世界最大の言語学習アプリDuolingoは25日、生成AI(人工知能)搭載の新プラン「Duolingo Max」を日本語話者向けに提供を開始した。
新プランには、OpenAI社のLLM(大規模言語モデル)GPT-4を活用した「リリーとビデオ通話」機能が含まれており、AIキャラクターとの没入型英会話学習が可能になる。
AIキャラクターとのリアルな英会話体験
「リリーとビデオ通話」機能は、Duolingoの人気キャラクターであるリリーとフリートーク形式で会話できる。AIモデルがリリーの性格に合わせてトレーニングされており、ビデオ通話形式のインターフェースで自然な対話を楽しめる。
特筆すべき点は、リリーが会話内容を記憶する機能だ。これにより、ユーザーとの過去のやり取りを覚えており、まるで本当の友人と話しているような没入感が得られる。また、ユーザーのスキルレベルに応じて難易度が自動調整されるため、初心者から上級者まで幅広い学習者に対応している。
コミュニケーション重視の学習アプローチ
Duolingo CEOのルイス・フォン・アーンは、「常にテクノロジーの限界に挑戦し続ける必要がある」と述べ、AIを活用した言語学習の新たな可能性を強調した。
「リリーとビデオ通話」機能は、文法や発音の修正よりもコミュニケーションそのものに重点を置いている。これにより、学習者は誤りを恐れずに積極的に発言でき、実際の会話に近いトレーニングが可能となる。
Duolingo Maxは現在、iOS向けに提供されており、英語、スペイン語、フランス語の学習に対応している。今後、さらに多くの言語やプラットフォームへの対応が予定されている。日本向けの価格は、個人プランが月額1900円、2人から6人で共有できるファミリー割引が月額2500円となっている。
AIと言語学習の融合が進む中、Duolingoの新機能は、よりインタラクティブで効果的な学習方法を提供する可能性を秘めている。テクノロジーの進化が、言語教育の未来をどのように変革していくのか、今後の展開が注目される。