位置情報ビッグデータの分析を行うクロスロケーションズ社は15日、AIを活用した新たな人流分析サービス「バードアイ人流」の提供を開始すると発表した。
このサービスは、道路の通行量やエリアの人口密集度を地図上で直感的に把握できる新機能を搭載している。
「バードアイ人流」の特徴と活用例
新サービスは、従来の人流分析ツールの課題を解決し、より簡単に人流データを活用できるように設計されている。主な特徴は以下の2点である。
- 道路通行量マップ:特定の道路における人や車の通行量を視覚化する機能。店舗開発担当者が新規出店の際の売上予測やリスク評価に活用できる。
- エリア密集マップ:指定エリアの人口密集度を時間帯ごとに表示する機能。店舗運営やイベント計画、交通混雑対策などに役立つ。
この機能により、ユーザーは複雑な設定や専門知識なしに、クリック一つで人流データを俯瞰的に把握できるようになる。
新サービス導入の背景と期待される効果
クロスロケーションズによると、従来の人流分析ツールでは、分析前に複雑な設定が必要だったという。新サービスでは、そうした事前準備を不要とし、より直感的な操作で人流データを活用できるようになっている。
この新サービスは、小売業や不動産業だけでなく、行政、観光、スマートシティ計画、交通管理、屋外広告など幅広い分野での活用が期待されている。企業のビジネス成長支援や地域活性化、持続可能な都市開発にも貢献する可能性がある。
クロスロケーションズは今後も顧客ニーズに応じた新機能の開発を進め、人流データ分析プラットフォーム「Location AI Platform」の進化を続けるとしている。
「バードアイ人流」の導入により、企業や自治体は人々の移動パターンをより正確に把握し、効果的な戦略立案や意思決定が可能になると期待されている。人工知能(AI)技術の発展とともに、位置情報ビッグデータの活用がますます重要になっていく中、このサービスが果たす役割は大きいだろう。