仮想通貨マイニング事業者BitFuFuは6日、独自のビットコインマイニングプール「BitFuFu Pool」を開始した。手数料率を0.4%に設定し、全ての自社マイニングハッシュレートを新プールに統合することで、競争力の強化を図る。
低手数料と高性能が特徴の新サービス
BitFuFu Poolは既存のアプリケーションと統合され、クラウドマイニング利用者やマイナーがシームレスにアクセスできる仕組みを実現した。同社は11月に2.4EH/sのマイニング能力で84BTC(約1億2572万円)を採掘。現在1664BTCを保有している。
マイニング業界では電力コストが過去1年で170%上昇。一般的な電力コストは1キロワット時あたり0.05ドルから0.08ドル(約7.5円から12円)で、一部地域では0.1ドル(約15円)を超える。
エチオピア進出で競争力強化
同社はエチオピアの80メガワット規模のマイニング施設の過半数株式取得を発表。現地の電力コストは1キロワット時あたり0.04ドル(約6円)未満で、ビットコイン採掘コストの大幅な削減が期待できる。
2024年第1四半期の売上高は1億4440万ドル(約216億円)を記録し、前年同期比149%増を達成した。企業規模の拡大とサービスの専門化が進んでいる。
日本の投資家への影響
ビットコイン価格は最近10万ドル(約1496万7000円)を突破後、24時間で4.81%下落し、9万8106ドル(約1468万3000円)で推移。この価格変動により仮想通貨市場全体で6億4900万ドル(約971億4600万円)の清算が発生し、ビットコインだけで2億1695万ドル(約324億7200万円)を記録した。
日本の投資家は新プールの低手数料構造を活用することで、マイニング収益の最適化が可能となる。特に機関投資家向けのリアルタイムモニタリングツールや保守ソリューションは、大規模なマイニング運用の効率化に貢献する。
ビットコインの半減期を控え、マイニングの効率化がより重要になる中、日本の投資家はBitFuFu Poolを通じて競争力のあるマイニング戦略を構築できる。