ビットコイン(BTC)は30日、73,500ドルまで上昇し、7カ月以上前に記録した史上最高値にあとわずか300ドルと迫った。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、年初来で75%近く上昇、前年同期比では2倍以上になっている。
好材料としては、スポットETFの大成功、主要経済圏で新たに始まった金融緩和サイクル、そして仮想通貨に友好的な大統領候補ドナルド・トランプ氏の勝利確率の上昇などが挙げられる。
ビットコインはアメリカでの取引時間中に史上最高値をわずかに更新し、73,500ドルまで上昇した後、少し反落した。これまでの最高値は、2024年の3月14日に記録した73,798ドルだ。
本記事執筆時点では、ビットコインは73,000ドルで取引されており、過去24時間で4.6%上昇している。これは、CoinDesk 20 Index全体のパフォーマンスとほぼ一致する。
長期にわたる調整局面を抜け出すか
ビットコインは3月14日のピーク以来、数カ月にわたって苦しい調整局面にあった。夏には一時50,000ドルを割り込むまで下落したが、主に60,000ドルから65,000ドルのレンジで推移していた。
この値動きは投資家の忍耐力を試すものであり、2023年初頭に始まった強気相場サイクルがすでにピークに達したのではないかと懸念する声も多かった。
新たな高値をつけようとするたびに、ビットコインのマイナーや長期投資家からの激しい売りに阻まれ、下落局面ではすぐに買い支えられていた。
今回の上昇により、ビットコインの年初来の上昇率は75%近くに達した。価格は1年前の水準から2倍以上になっている。
1年前には、アメリカ規制当局がついにスポットベースのETFを承認する方向に動いたことが理解され始め、上昇が始まった。そして、その承認は2024年1月10日に実現した。
これらのETFは大成功を収め、BlackRockのiShares Bitcoin ETF(IBIT)だけで、先週の時点で約240億ドルを集めている。
575 ETFs have now launched in 2024...
— Nate Geraci (@NateGeraci) October 23, 2024
*14 of top 30* by inflows are either spot btc or eth ETFs.
Includes 6 of top 10.
There are also 2 MSTR-related ETFs in top 30.
Crypto appetite from tradfi is real. pic.twitter.com/DmD6f5zJ1P