アップルとソニーは8日、アップルが開発した空間コンピューティングデバイス「Vision Pro」をPlayStation VR2(PS VR2)のコントローラーとして対応するために提携を進めていることが報じられた。
この動きは、「Vision Pro」のユーザー層をゲーマーやゲーム開発者へ拡大させることが狙いと考えられている。
販売台数は50万台未満
Vision Proは、現実とデジタルの世界を融合させるデバイスとして発売された。
3Dカメラを搭載し、目や手の動きで画面のコントロールができる。ゲーム、動画、ビジネスなど幅広いシーンでの利用を想定している。
また、iOSやiPadOSのアプリとも互換性があるvisionOSを搭載している。
ただし、価格面(一台約50万円)やvisionOS対応のゲーム数が少ないことを理由に、販売台数は50万台未満と伸び悩んでいる。
そのためアップルは、同機のユーザー層を拡大したいと考えている。
PS VR2のハンドコントローラーとして
今回アップルは、ソニーの提供するPS VR2のハンドコントローラーとして対応することを目指し協議していると報じられている。
PS VR2は、PlayStation 5専用のVRヘッドセットとして発売。没入感の高いゲーム体験を提供するデバイスとして提供されている。
同機の販売台数は、2023年2月末発売から4月までに60万台に達していたという。
またアップルは今後、動画編集ソフト「Final Cut Pro」や「Adob e Photoshop」などより正確な制御が必要となるソフトウェア上でも、Vision Proが使用できるようにすることも検討している。