イーロン・マスク氏率いる人工知能(AI)企業xAIはこのほど、同社が開発するAIチャットボット「Grok」をX(旧Twitter)の無料ユーザーに提供を開始した。
これにより全てのXユーザーは、プレミアム会員の料金を支払うことなく、同AIチャットボットを利用できる。
この動きは、OpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Gemini」、Microsoft「Copilot」、Anthropicの「Claude」など競争サービスに追随するかたちとなっている。
🚨Breaking: Grok free tier is now available worldwide .
It is very limited:
Can analyze 3 images a day
Can do 10 messages per 2 hours including imagesX has also removed Grok 2 mini.
You can now only make queries to grok 2. pic.twitter.com/pHWsaLgewk— ̤̮ (@blankspeaker) December 6, 2024
無料ユーザーは機能制限あり
ただしプレミアム会員以外のXユーザーは、送信できるプロンプト(AIへの指示)は2時間ごとに最大10件に制限されている。
同AIチャットボットでは、テキスト・画像・音声・映像など異なる種類の情報を複数同時に処理できるマルチモーダル機能を提供している。
しかし、無料のXユーザーが分析できる画像数は、1日に3枚までに制限されている。
また、居住地域によっては利用できない事例が発見されている。
「Grok」とは?
同AIチャットボットは2023年、「ユーモラスなAIアシスタント」として公開された。そのため、質問に対して情報提供するだけでなく、深い理解や洞察を提供することを目指している。
X(旧Twitter)の投稿やプロフィールからの情報提供も可能となっており、最新情報にアクセスできることが特徴だ。
以前は、Xのプレミアム会員(月額8ドルまたは年額84ドル)限定でサービスが提供されていた。
開発会社のxAIは、12月頭にも60億ドルの資金調達を発表し、総調達額は120億ドルに達している。そのため、次期モデルである「Grok 3」のリリースが間近に迫っている可能性も噂されている。